春休み。

ここ数日、携帯の通知を切った生活をしている。就寝時間が早くなる、聴いている音楽が途切れない、本を読むことに打ち込める。目に飛び込んでくる情報が年々増えていくことにふと気づいたときは、もう既に何年分もの疲労がたまりきっていた、ように感じる。

 

情報社会から抜け出すにはやはり文學だよな~という、誰から教わった物でもない、昔からあるわたくしの固定観念がより活字に目を走らせた。映像という最も理解しやすいものに大変甘やかされたわたくしの脳みそは、少々機能不全気味だったが次第に処理能力が加速していった。 “文字から想像を掻きたてる” なんて素敵なことだったんだろか、みたいな感想はあと3ヶ月は沸いてこないだろう。

 

小説の中でも、風情が感じられる作品が好きである。舞台は京都か鎌倉、登場人物はどこか古風な口調、古書の収集癖のある大学生...なんて作品ならバッチグーで、そんな和風フィクションに逃げ込むことの心地よさを覚えてしまった。

 

身のまわりにある“当たり前”なものを敢えて外してみる。真っ白に敢えてしてみる。そんな事が出来るのは今だけかもしれない。大学受験を常人に比べ2年費やしたわたくしにも就職の2文字がもう2年と迫ってきている。

 

そうやっていくうちに自分の好きなもの、好きな場所、好きな人、これからやりたいことが浮かび上がってくる気がしている。

 

『昔の自分がどうだった、なりたい自分がどうだったから今がどうだじゃなくて、今ここにいる、今のあんたがなにすんだってこと!!!』

 

って大好きなロックバンドの人が言ってたな。

 

さあ、いまの自分は何がしたい?どうなりたい?

 

そういう春休みも人生に一度はあってもいいんじゃないかな、

 

 

もうしばらく文學世界にいてみようかな、なんてね。