ラジオから。

 

ラジオとの出会いは小学生の頃で

きっかけは親から譲り受けた

古いラジカセだった。

 

 

 

今のようにインターネットが身近にない

もちろん携帯も持っていなかった僕にとって

そのすべてが新鮮だった。

 

 

 

何気なく寝る前によく聴いていた

そんな中でぐっとくる曲が不意に流れてくる。

 

 

 

でも曲名も歌詞名もわからなかったり

すぐに忘れてしまったり。

 

 

 

人生を変えるような感動も

2回目に出会えなかったことで

はかなく消えてしまう。

 

 

 

今ではそれも風情だと言える。

きっと検索したら見つかるし

YouTubeにはMVがあって

何度だって聴くことが出来る。

 

 

 

それでもうろ覚えながらCDショップに行って

片っ端からタイトルを追って

少ない小遣いの中、一か八かで借りて

出会えた2回目の感動は忘れられない。

 

 

 

そういう巡り合わせは素敵だ。

 

 

 

今はとにかく音楽が溢れかえっている。

すごく良いことだし

僕も音楽には助けられている。

 

 

 

でもありふれすぎて

少し疲れた気がするんだ。

 

 

 

音楽を通しての人との繋がりが大事にされすぎて

どこかさみしい気がした。

 

 

 

もう一度音楽そのものと向き合ってみたい。

 

 

 

ラジオからもう一度。

 

 

 

 

 

原点に帰ります。